大佐のたわごとブログ

目標週3以上更新。8時までに更新がなければお休みです(笑)。短文中心でお互いに発見があるような内容を書いていきたいです。

ガストン・ルルー『オペラ座の怪人』読書感想

 今日も読書感想です。ガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』です。ミュージカルとか映画になってもいる超有名作です。それの原作小説です。

 ざっくりいうとヒロインと幼馴染、あと醜男のオペラ座の怪人の三角関係をテーマとした作品です。ネタバレ多少OKの方のみお読みください。

 まず序盤は怪人だの幽霊だの、音楽の天使とかオカルト的展開で「この話にはそういうのアリなんだ」と思わせておいての、終盤のどんでん返しが良かったです。

 しかし、幼馴染のラウルの情緒不安定っぷりがヤバイですね...。イケメンじゃなければまず相手にされないような…とか思います。
 最近読んだ『椿姫』のアルマンといい恋する男はみなこうだったのか?と思ってしまうレベルです(笑)。普通にクリスティーヌのストーカーですしね(笑)。

 

 怪人は醜男だが、音楽・建築・投げ縄などの才能がありスーパーマルチタレント。情緒不安定はどっちもなんですが、これでもイケメンのラウル君恋の方が実るって、まあアレですよね。まあお察しください(笑)。

 なんていうか醜男の悲恋というとユゴーの『ノートルダム・ド・パリ』をイメージする方も多いですが、あれよりは救いがあります。あれは酷い(誉め言葉)。

 

 感想はというとタメになる話度はあまり高くなく、筆者好みではなかったです。ただ普通にエンターテイメントとしてかなり優れていると思います。万人向けかなと。

 あまりためにはならないけど、教養として読んでおくのはアリかな?レベルかと思います。出来としては普通に良作。筆者的にはタメになる度がやや低いため佳作かなと。

 

 個人的にはもう少し教訓になる方が好みですね。ただ娯楽小説の中ではなかなか上位の出来だとも思います。序盤の諸々のオカルト要素の説明がきちんとなされるのは好感が持てます。

 映画やミュージカルもあるのでそちらで見ても良いでしょう。そこから原作小説に行っても遅くないかと。まあまあお勧めできます。教養として